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学校法人身延山学園 身延山大学

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沿革

「檀林」から「学院」へ

身延山大学図書館が所蔵する和漢古典籍を見ると、身延山における教育史の一端を知ることが出来ます。

今から450年前の弘治2年(1556)、善学院日鏡上人(身延山久遠寺14世)は、身延山西谷の地に『善学院』を開き、そこで弟子等を教育しました。

江戸時代に入るとこの善学院は、心性院日遠上人(久遠寺第22世)によって組織の拡充が図られ『西谷檀林』(または『身延学校』『身延檀林』とも)として慶長9年(1604)に再スタートしました。以来、明治7年(1874)檀林制度の廃止に至るまで、身延山の地において日蓮宗の僧道教育を担ってきました。

現在身延山大学図書館では『西谷檀林』蔵書並びに『身延 文庫』(身延山久遠寺宝蔵)所蔵資料を保管し、現在所蔵目録作成に向けて調査中です。

さて明治7年(1874)11月22日、文明院日薩上人(久遠寺73世)は、新時代に即した僧道教育を進める立場から『西谷檀林』を廃止して名称を『身延檀林』と改めました。また、『西谷檀林』時代の檀林最高責任者であった化主(現在の校長にあたる)を廃止して法主(身延山久遠寺住職)直講とし、檀林に所属していた僧侶を久遠寺に移して講義を始めました。

その後明治8年(1875)自厚院日鑑上人(久遠寺第74世)の代に身延山による経営から日蓮宗宗門立の『中教院』に改めました。次いで明治17年(1884)『中教院』を『日蓮宗大檀支林』と改称し、明治26年(1893)甲府へと移転しました。

『日蓮宗大檀支林』の甲府移転後、心妙院日修上人(久遠寺第75世)は大檀支林修学以前の沙弥生のために『宗義専門学校』を創設しました。『宗義専門学校』は『宗学林』と改称し、更に明治28年(1895)には『小檀林』と名称を改めました。

明治36年(1903)6月に開催された日蓮宗臨時宗会において、宗門教育機関統一のため全国各地の小檀林が廃止となりましたが、智等院日良上人(久遠寺第78世)が独自に4年制の『身延山小学林』を開設し、身延山の学燈を守りました。

以上の流れとは別に春応院日阜上人(久遠寺第76世)が明治26年(1893)1月に『祖山大学院』を創設し、山主である日阜上人自ら教頭職について教育を開始しました。明治36年(1903)に、本科3年制・予科5年制に、更に明治41年(1908)には、予科3年制に改められています。

明治38年(1905)3月、『祖山大学院』は名称を『祖山学院』に改めました。更に明治45年(大正元年 1912)『身延小学林』と合併し、高等部4年制(大正3年に3年制に改める)中等部5年制のニ科制からなる『祖山学院』として再編成されました。そして、大正3年(1914)、専門学校令に準拠して文部大臣に認可申請・受理されたことにより祖山学院はこれまでの身延山久遠寺の内部的存在から公的に認知された存在へと変貌を遂げました。

身延山学園設立

当時の祖山学園の設備として、大正5年(1916)発行の『棲神』第5号掲載の「本院諸堂案内記」(山内慧戒)に以下のような記述があります。

祖師堂に一礼して右折して進めば、右に小さきトタン葺きの屋根は鴬谷寮とて、祖山学院生の寄宿舎と教場教場の一部(・・・中略・・・)更に進み竜の間に二階建の見ゆるは、即ち祖山学院中等部の教場である。這入って右に一段低い所は祖山学院生同窓会の図書館にして、卒業者の記念写真、名士の筆跡、及び諸雑誌新聞等を備へ付けてある(・・・以下略)

この当時の祖山学園施設には中等部教場・図書館・鴬谷寮(学生寮兼教場)が存在しており、特に図書館はこの頃より独立して建立されていたことがわかります。

この頃、福井県武生町青山市之助氏の身延山久遠寺への篤志寄付金に、祖山学院院長(身延山久遠寺法主)御手許金を加えた予算で身延山久遠寺本院東隣の運動場を拡張し、そこに間口15間奥行6間の講堂の建設を計画、大正6年(1917)に完成しています。

また講堂新設と同じ大正6年(1917)に大阪市岡嶋伊八氏により図書館書庫及び書籍2,920冊の寄贈を受け(左記写真参照)その一部は現在もなお身延山大学図書館で保存されています。

昭和11年(1936)12月26日付をもって高等部を『祖山学院』、中等部を『祖山中学林』とする旨の学則変更願を山梨県知事に提出、更に昭和16年(1941)4月『祖山学院』を『身延山専門学校』同年2月『祖山中学林』を『祖山中学』にそれぞれ改称しました。

終戦後の昭和23年(1948)3月、高等学校令により『祖山中学』を『身延山高等学校』(現行)に改組し、翌年24年(1949)10月に『身延山専門学校』も『身延山短期大学』として学校教育法第4条により認可を受け、昭和30年(1955)1月付をもって宗教科3年制短期大学として改組設立しています。

身延山短期大学図書館は、当初昭和42年に建設された鉄筋5階建校舎(現身延山大学本館)4階に資料室(書庫)、3階に図書室・資料室(書庫)・職員事務室が充てられていましたが、昭和62年に日蓮大聖人700遠忌記念事業の一環として現行図書館の建設が始まり、平成2年(1990)より運用を開始しました。

『身延山短期大学』は平成7年(1995)に『身延山大学』に昇格、平成17年(2005)には身延山学園開創450年記念事業として仏教福祉学科が開設され、今日まで450年間の伝統を引き継いでいます。