図2図5図3図648図4図7Ⅲ.素 材使用して、調査で知ったkhamoukの代替え品を作成して成型に使用し、比較する実験を試みた。 Khamoukの代替品を作る実験のために使用された漆は、ManiLacquerwareで購入されたミャンマー漆。京都市産業技術研究所で漆の塗料研究を続けている大藪泰先生によると、使用した漆は溶剤臭がした。加熱し揮発成分を測定すると26wt%であった。従って、わずかな水は存在するかもしれないが、そのほとんどは添加された溶剤と考えられた。溶剤は、ブラシでの塗布を容易にするために、漆の粘度を下げるためにしばしば添加される。 菩提樹の灰の代替品として、バナナの葉の灰、ココナツの灰と水牛糞の3つの材料を以下の通り用意した。Ⅲ-1 バナナの葉の灰 所有者の許可を得て、乾燥したバナナの葉をルアンパバーンのHISの後ろの庭から集めた。すでに落ちているものもあれば、まだ少し木に付着しているものもあったが、葉の色が緑から黄褐色に変化し、明らかに水分が少なくて燃えやすい葉だけ選んだ。葉は特に洗浄等の処理がされておらず、ほこりや虫もある程度含まれていると考えられる。バナナの葉は、他の種類の灰が混入しないように、燃焼する前にアルミニウム製の浴槽に入れた(図2を参照)。次に、葉を燃やした(図3を参照)。その後、灰を叩いてきめを細かくし、ふるいにかけた(図4参照)。Ⅲ-2 ココナッツの灰タイのサムクを作るためのココナッツの殻の灰の使用法についての口頭説明の中で、高田教授は、材料は灰色ではなく黒であり、時折 硬い破片が
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