図1図2図3412018年カモーク研究序 章実験1-螺髪用のカモーク Khamouk(以下、カモーク)は、ラオスの仏像に使用される伝統的な木製のパテである。菩提樹の灰に漆を混ぜて作成する。カモークの主な用途には、型を使用して仏教寺院の壁に浮き彫りの模様を施したり、彫像の螺髪(仏の髪の毛のカール)を作ったり、仏像のひび割れを修復したりすることが含まれる。カモークを上手に作ることができる人は多いが、材料を測定し、さまざまな目的のために完璧なカモークのレシピを作成することは非常にまれである。本研究では、製作者面談の元、さまざまな種類のカモークの作成法を正確に測定し、成形されたカモークの乾燥時間と硬度をテストすることを目標にした。 2018年2月27日、カモークの製造の専門家であるViraivanPhonsamaiに、螺髪型で使用するカモークの製造を依頼した。このタイプのカモークは、他の品種よりも硬く、菩提樹の灰を多く含んでいる。製造後、シリコン型に入れ(図1)、乾燥後、ナイフで成形する(図2)。それから漆または接着剤を使用して、仏像の頭に貼り付ける(図3)。漆を使うのが伝統的な方法だが、螺髪が落ちやすいので、現代の彫像には、現代の接着剤を使用することもある。 図4は、螺髪の完全なセットを備えた完成した後の仏頭を示している。 実験では、軽量のプラスチック皿とゴム手袋を使用し、すべてをグラム単位で計量した。気温が26度、湿度71%で、実験を3回繰り返した。ViraivanPhonsamaiは、私たちが提供した材料をジル・エマ・ストロースマン,鈴木 稔,Viraivan Phonsamai
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