40寒天培地での酵母菌の増殖がはっきりと見えた。したがって、結論は、18か月が経ち、2015のPP作成法を使用して作成したpathaipetに真菌が発生した。Manykindsoftraditionalcementhavebeenusedtomakebuildings,walls,BuddhiststatuesandothercreationsinLaoPDR.Butwithtime,allmaterialsareweatheredandbreakdown.AjointteamofMinobusanUniversitystaffandLaoartistswereaskedtorestoreaBuddhiststatueatVatAphaythatwasmadefromoneofthesetraditionalcements,butbackgroundresearchwasneeded.Inthis2-yearstudy,afterextensiveinterviewswithLaocitizenswhomaketheirownversionsofcementusinglocalplantsandfoodstuffsinadditiontopredictablematerialssuchassandandlimestone,locallyfoundtraditionalmaterialswererecreatedandusedtocreateandtestvariouskindsoftraditionalcement.結論と将来の研究テーマ この研究の過程で多くの点が明らかになった。まず、さまざまな種類の伝統的なラオスセメントにはそれぞれ別な使用目的があって、成分は使用目的に適合している。Pathaipetは硬いが、phは7-8。これは、建設で使用するのに十分なアルカリ性ではない。このため、pathaipetは建設には使用されてこなかった。装飾目的のために形作られ、成形された。サトウキビの成分のおかげで細かいデザインでも装飾が可能である。しかし、18ヶ月後に真菌が発生することが判明したため、長期使用には適していない。一方、pathaipunは、内部支えが必要な大きな物体(建物等)を作成するために伝統的に使用された。Pathaipunの高アルカリ性は、支えの金属材料を保護する。そして、pathaifuanは明らかに壁などに最適な素材である。Pathaipunに比べて強度が劣るが、比較的お金のかからないわらの繊維が補強して形状を保ち、雨から家を守りつつ風を通すことが可能になる。 2017年になって、まだ研究すべき点がたくさんある。JSがサンプリングで作成したpathaipunのすべてのバージョン(川砂、山砂、小さい砂粒、大きめの砂粒)は、一年後戻ったとき少しも崩れることなく、しっかりとした丈夫なレンガのままだったが、自然の天候にさらされた場合、10年後、100年後はどうか。そして、仏像の作成に最適なpathaipunはどれか。古い乾燥したpathaipunに新しいpathaipunを盛るとき、ひび割れせずに美しく付着することを保証するために層の間の処理はどうすべきか。これらを含め、さらなる調査を通して答えを見つけなければならない多くの疑問が残る。参考文献ComprehensiveReportoftheProjecttoRestoreandResearchBuddhistStatuesintheLuangPrabangAreaofLaoPDRVol.1,TheDepartmentofMuse-umsandArchaeology,MinistryofInformationandCulture,MinobusanUniversityofJapan,2007.【付記】本稿は、拙稿「2015-2016LaoPDRTraditionalCementResearch」(『身延論叢』第22号、平成29年3月)を加筆訂正したものを和訳したものである。謝 辞 山梨大学大学院総合研究部工学域土木環境工学系(土木環境工学)の教授である齊藤成彦博士の貴重なご助言とご支援に対して、感謝申し上げます。また、山梨大学大学院医学工学総合研究部社会システム工学系准教授平山けい子(KeikoKATAYAMA-HIRAYAMA)博士に実験の全面的なご協力をいただいたことに対して、感謝申し上げます。2015-2016 Lao PDR Traditional Cement ResearchJill Emma Strothman, Yukina Ikeda, Phimpha Phongsavath
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