lao_20th
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11○○○○○○1111121211121○○111○○○○○○22○○4212112○○○○○○○図表1322015研究先生材料nangkhuai(水牛のノリ)サトウキビ水Yangbongの木の粉Yangbong粉と水を混ぜたもの石灰砂バナナ餅米の粉水赤い土(ミミズの糞)生漆MaakKhorHang根水Maakfen葉水わら(餅米の)PathaipetPhimphaKoppaPhimpha比率PathaipunSinthevaKoppa比率PathaipunkhaoPhoton比率Photon1(煮た)PathaifuanPhimpha比率必要に応じて最大限材料と作成方法の研究素材の説明であった。そのため、身延山大学所属のジル・ストロースマン(以下JS)と池田優季名に加え、ルアンパバーン工芸学校所属のPhimphaPhongsa-vath(以下PP)は、口頭インタビューの元で集めたさまざまな作成法を使用して実際に作成して情報を収集することに2年を費やした。この論文では、主要な発見を発表する。 2015年にインタビューによる調査を開始した。かつて、セメントで有名な教師の一人であったPhotong氏が身延山大学の研究チームにpathaipetの作り方を説明したことがあったが、残念ながら、Photong氏は本研究の前にお亡くなりになった。したがって、成分の比率を確認ことは不可能であった。2015年には、pathaipun作成経験のあったPP、Sintheva氏、Koppa氏にインタビューし、それぞれが伝統的なラオスセメントの製造に使用した材料と方法を尋ねた。 ラオスのセメントの4つの主要な種類は、pathai-pet、pathaipun、pathaipunkhao、pathaifuanである。「Pathai」という言葉は、「セメント」または「セメントを作るために使用される道具」のいずれかを意味する場合がある。「Pet」は「ダイヤモンド」を意味する。Pathaipetはダイヤモンドのように硬い、という意味。「Pun」は「石灰岩」を意味する。そのため、「pathaipun」と呼ばれるものはすべて石灰石を主成分としている。「Khao」は「白」を意味する。Pathaipunkhaoは非常に白い色である。「Fuan」は「もち米わら」を意味する。Pathaifuanはもち米のわらが主成分で、セメントとわらを混ぜて、家の壁を作るために使われる。Pathaifuanを使うことによって、風通しが良く、いつでも簡単に修理することができる。 図表1は、2015年の調査結果を表す。可能な場合は、材料だけでなく比率も載せた。 基本的な作成法は、乾いた材料(砂、石灰岩、ヤンボンの木の粉)を完全に混ぜてから、湿った材料(サトウキビ水、水牛の皮のり、植物水)を加える。水牛の皮のり(nang khuai)作り方1.水牛の皮を手の大きさ程度に切り刻む。2.外側を炭で燃やす。

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