催・ワット・ビスンナラート 2体(№26、50)・ワット・シーブンフン 1体(No.1)【鋳造仏】1体・ワット・アーパイ 1体(No.なし)【チョムケー修復】3体・ワット・ノイ 2体(No.3、5)・ワット・ビスンナラート 1体(No.4)・各寺院からの要望により、後補である既存チョムケー(木彫)を新補したチョムケー(鋳造)と交換した②仏像個体数および設置状況調査・引き続き複数仏像が所在不明となっていたことが新たに判明③仏像3Dデータ化・21体分の3Dデータを収集④修復材料および技法調査・修復材料に多用するカモクについての調査研究⑤仏像修復に関する講義およびワークショップの開【講師】・大藪 泰(京都産業技術研究所研究フェロー) 「漆とカモクの制作技法について」・ジル・エマ・ストロースマン(身延山大学特任講師) 「カモクの制作技法」・美術工芸学校学生などを対象に実施(参加20名)・3Dスキャナー機器一式の整備 本事業では、世界遺産地域内寺院および国立王宮博物館に収蔵される仏像の三次元測定器(3Dスキャナー)による詳細なデータの収集を継続して実施している。これまで使用してきた三次元測定器は仏像の三次元データ収集に相当の成果を挙げてきたものの、数センチ程度の小型の仏像などの対象物測定には限界があり、小型の対象物の測定に対応した機器一式を整備した。 来るべき次回以降の現地事業実施に向けて技能習熟を図るべく、国内での運用を開始している。②鋳造仏像修復方法改善のための機器整備・遠心鋳造機、プログラム電気炉、電気溶解炉の整備 鋳造仏像修復にあたって、これまで課題であった細部欠損部等の鋳造について、当年度事業では新たに細密な鋳造が可能である遠心鋳造機を整備し、国内での運用を開始した。これにより鋳造仏像のみならず、レプリカ仏像や木彫仏像とりわけ宝冠仏像の装飾金具の制作にも使用することが可能となり、一層の修復技術向上に寄与することが期待される。 また、鋳造に必要な機器として、プログラム電気炉、電気溶解炉を併せて整備した。102主な活動内容①仏像修復および修復技術者育成【木彫仏】2体ラオス事業20周年記念大法要日 時 2020(令和2)年2月第23回 事業期 間 2021(令和3)年場 所 日本国内 修復事業で従前より生じていた課題を改善するべく、事業計画を策定し、現地事業実施の準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行による諸般の状況を考慮し、当年度の現地渡航を中止とした。このため日本国内で可能な一部の活動について実施した。主な活動内容①仏像三次元測定調査および測定方法指導
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