期に身延山の地で仏教を学ぶことを選び、本学に入学されました。これまでとは異なり、年齢や出身地が異なる皆さんが一緒に学ぶことは、学問だけでなく、それ以上の多くの物事を学ぶ機会になることでしょう。さて、本学があるこの身延山を開いた日蓮聖人は、今から七五〇年前の建治元年にこの身延の地で『撰時抄』と言う書物を著されました。この御書に説かれる「時を選ぶ」とは、どのような意味があるのでしょうか。この言葉には、「今がどのような時代なのかを見極めて、その時代に合った仏教を説かなければならない」と言うことが意図されております。疫病や多くの災害がある時代において求められるのは、個人の救済だけでなく、社会全体の救済であることを認識し、その時代に合った教えが『法華経』に説かれる「誰もが仏になれる」という教えでありました。もちろん、現代の状況は、日蓮聖人のおられた鎌倉時代とは異なりますが、社会不安はそれほど異なっているのでしょうか。疫病の蔓延は収まっておりますが、ウクライナやパレスチナにおける世界紛争はいまだに治まりそうにありません。さらには、自らの国益のみを追求する大国の指導者も誕生しております。現代には、この令和の〒299−5226千葉県勝浦市串浜753Tel 0470−73−1524〒409−2524山梨県南巨摩郡身延町身延3582Tel 0556−62−0149― 3 ―第56号(年2回発行)令和7年11月号NANTEN 惠 日 寺住 職 池 内 円 海身延山大学保護者会元会長身延山大学保護者会顧問 智 寂 坊住 職 池 上 要 靖身延山久遠寺庶務部長身延山学園専務理事
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