妙法蓮華経(ミョウホウレンゲキョウ)
妙法蓮華経(ミョウホウレンゲキョウ)全8巻8冊
丁 数 | 【巻一】22紙/【巻二】26紙/【巻三】24紙/【巻四】21紙 【巻五】23紙/【巻六】22紙/【巻七】21紙/【巻八】19紙 |
版 式 | 無辺無界 24行17字(1紙平均) |
装 丁 | 折本 |
大きさ | 27.8p×9.9p |
刊 記 | 多武峯絹盖寺法華経板木也 永正十六年〈己卯〉九月日 願主英宗 彫主咸継(〈〉内は割字) |
刊行時期 | 江戸時代の覆刻版※注 |
『妙法蓮華経』は『法華経』とも言い、中国後秦の鳩摩羅什が漢訳した大乗経典であり、日蓮宗
、天台宗等で所依の経典としているもので、全28品8巻(極希に27品7巻)からなる。
今回紹介した『妙法蓮華経』は版木を使用した「整版」である。各巻頭に「談山神庫」「妙樂寺
金剛法蔵」の蔵書印が捺印され、且つ刊記から、本資料は奈良県桜井市の妙楽寺(現 談山神社
)で刊行・所蔵されていたことがわかる。
※ | 但し、兜木正亨著『法華版経の研究』(大東出版社)によると、この永正16 年刊記の法華経には江戸時代の覆刻版があり、江戸期覆刻の特徴として @句点に圏点を刻する(永正元版には無し) A料紙は白楮雲母引としており、以上の特徴から本資料は江戸時代の覆刻版 と思われる。 |
参考資料:『法華版経の研究』(兜木正亨著作集)兜木正亨著 昭和57年 大東出版社 |