仏像修復とは

仏像修復とは

 日本の“美”と“仏教”との関わりは実に深く、特に仏像については古来より多くの優れた作品が現代の私達に大切に受け継がれています。仏像を新たに彫刻しお寺等に納めることが少なくなった現在でも、仏像彫刻と修復・保存は一対のものあり、2つを切り離して考えることはできません。仏像彫刻の技法がそのまま修復の技法につながり、仏像彫刻には修復や保存の知識が必ず必要になるからです。実際に何百年と歴史を重ねてきた仏像は彩色や金箔が剥がれ、手や体の一部を失っていることが多々見受けられます。このような場合欠けてしまった部分を復元しなければならず彫刻の技術が不可欠となります。

 「諸行無常」という言葉の表わす通り、永い年月を重ねて風化していくことはごく自然なことであり、守り伝えてきたことはとても尊いことです。自然についた汚れや彩色の退色はそれ自体が美しく、その仏像に歴史の重厚感を与えます。しかし仏像は人々の信仰の対象である以上、無いものは作り足し、「仏像のあるべき姿」に戻すということは非常に大事なことと私達は考えています。

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