仏像制作修復室とは

仏像制作修復室

工房は正式名称を身延山大学東洋文化研究所「仏像制作修復室」といい、仏像の制作から修復、更にはラオス世界遺産仏像修復プロジェクトを行っている、日本でも類を見ない文化財研究施設です。柳本伊左雄教授(仏教学部仏教学科)の指導の下、現在同研究所研究生と在学生が日夜研鑽を積んでいます。

ここでの仏像制作は木彫を基本とし、楠(クスノキ)や桧(ヒノキ)を主に用います。柳本教授は何事も“現場実践”をモットーとしており、新入生は入学時から鑿(ノミ)と玄能(ゲンノウ)を手に取り、仏像の摸刻から始めます。3年生からはデッサン→粘土原型→石膏原型→木彫という一連の制作工程を経験し、4年時の卒業制作にはオリジナルの仏像を木彫します。自分で彫っては先生に彫り直され、そこからまた自分で彫り進めるという毎日の積み重ねによって技術を自らのものとしていきます。

仏像修復は、実際の寺院から本物の文化財を預かり、洗浄→補填→下地→彩色や漆箔(漆で金箔を貼る事)→古色→報告書作成まで全ての工程を行います。古来よりの工程の分業化が廃れた今、預かった文化財は、自らの責任で最後まで仕上げる事が前提です。現在研究生がプロとして修復を行っていますが、間近でその仕事を見、聞き、手伝い、技術を習得できるという環境はこの工房ならではことです。

ラオスでの仏像修復

工房は年1回、大学の休暇を利用し約3週間、ラオス人民民主共和国ルアンパバン県世界遺産地域に於いて仏像修復プロジェクトを行います。(→ラオスのページへ)異文化の中で生活し、スタッフとコミュニケーションを取りながら一つのチームとして目標に邁進していくというこのプロジェクトへの参加は、学生生活の中でも強烈な印象を与えてくれるはずです。

新入生は4年間で様々なことを経験する機会を持っています。時には技術の壁に突き当たり、時には思い悩むこともあるでしょう。しかし、それら困難に正面から向き合い、挑戦し、打ち勝つという、技術や知識だけではない人間としての成長機会がこの工房には溢れています。

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